12月にみた映画

あけまして（だいぶ経ちましたが）おめでとうございます。
いまさら感も漂っていますが、先月みた映画をふりかえりますね。
先月もやっぱり出不精ぶりを発揮していて、おすすめいただいたものを中心におうちでDVDをみておりました。映画館でみたのは『ノルウェイの森』のみでした。この感想については、また別の機会で。ただひとつ言いたいことは、評判むっちゃ悪いみたいだけど、わたしはすきですよー。

■ひかりのまち　★★★★★

ひかりのまち [DVD]

ロンドンのとある家族の、とある週末。
ふつうのひとびとの、ふつうの日常のおはなし。
だけどここまで心が揺さぶられるのは、誰しもが抱えているさみしさや憤りを、丁寧に繊細に描いているからこそかなあと思う。

この映画のロンドンのまちの「ひかり」はあったかくて、優しくて、とてもきれいで。みたあと、心がほわんと軽くなりました。

Wonderland (1999 Film)

また、なんといってもこの映画は音楽が素晴らしくて！このサントラを聴きながら何度もシーンを反芻しています。じんじん染み込んで、息がつまりそうになる。

■第9地区　★★★★

第9地区 [DVD]

ひゃーーーーー。おもしろい！！
あーだこーだ、わいのわいの言いながらみたのがすごく楽しかったです。
キワモノなのに娯楽大作としてちゃんと成立してて素晴らしい！

■シークレットサンシャイン　 ★★★★

シークレット・サンシャイン [DVD]

はじめてみたイ・チャンドン作品。

ドゴーーーーーーーーーーーンと落ちました。
まだまだこの作品のテーマを消化しきるには時間がかかるし、数年後またあらためてみてみたいなあと思う作品。

絶望の先にみえるかすかな希望のひかり。
それはもしかして、決して大げさなことではなく、日々当たり前のように思っていて、軽んじてしまっている　もの　かもしれません。
（これについて感じたことは最近みた「ぐるりのこと。」のに近いなーと思う、またあらためて書きます！）
（それにしてもソンガンホさんがだんだん好きになる気になる好きになる）

■ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い　★★★

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

さいっこうにバカバカしくて面白かった！ゲラゲラ笑ってスッキリ。
憂鬱な日曜夜（明日会社行きたくないよ〜！）におすすめしたい一本。

ロバートダウニーjrの『デュー・デート』もたのしみだな！

■ONCE ダブリンの街角で　★★★★★

ONCE ダブリンの街角で デラックス版 [DVD]

まるでミュージカル！だって音楽が台詞なんだもの。
音楽を通して他者との距離が縮まっていくさまはなんてあったかくて美しいんだろう。
またバンドやりたいなーって思いました。音を生み出す楽しさ、一体感によるあの高揚感、また味わいたい！

MUSIC FROM THE MOTION PIC

サントラ聴きすぎてラストエフエムがおもしろいことになってます。

■オアシス ★★★★★

オアシス [DVD]

　

イ・チャンドン監督作品。

見終わって、タイトルメニュー画面の笑顔でこちらをむいて座っている主人公たちの笑顔をみた途端、堰をきったように涙があふれてきました。そして、こんなに嗚咽あげて泣いたの久しぶりかも…ってくらい、ましてや映画をみてここまで泣いたのはじめでは…ってほどに泣きました。
しばらくわんわんやって放心状態、DVDをデッキから取り出そうにも立ち上がることができないくらいでした。

社会から疎んじられている男女の、とてもとても純粋な、ラブストーリーです。かなしいくらい、うつくしい。傑作です。

■17歳の肖像　★★★★

17歳の肖像 [Blu-ray]

　

17歳のじぶんは、やりたいことが死ぬほどあっても、ほとんど実現できないって現実にうちのめされて、もがいて、すごくすごく苦しかったし、くやしさばっかり感じてたことを思い出したりした。
今のわたしはみたいもの聴きたいもの読みたいもの、自分でわずかながら稼げるようになったから、
昔よりは我慢せずに手をだせるようになったのだけど、最近は心が動くことがめっぽう少なくなってきて、それならば今より感度の高かった過去の自分にお金まわしたりできたらいいのになあ、って思ってしまうくらいで。

だからほんと、ジェニーにとってディヴィットってスーパーヒーローですよね。
そして、他人との出会いにより、世界が広がって・加速して・色づいていく、あの「高揚感」は、何事にもかえがたいし、人生の醍醐味とすら思うのですよ。

（いくら間違えたって、経験したもの勝ち、だよねえ。）

■プルートで朝食を　★★★

プルートで朝食を [DVD]

現実なんだけどどこかファンタジーみたいな…そんな世界観、と色使いが素敵な映画。

ゲイの主人公が、あまりにも無垢で、まっすぐで、健気なものだから、元気をいただくと同時に、わたしだったらこんなふうにがんばれないだろうな、って、少し悲しくなってしまうくらいだったよ。

あと、70年代ファッションかわいすぎてムッハー！グラムロックもちょうかっこいいです！

■グエムル-漢江の怪物-　★★★

グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]

『母なる証明』のポン・ジュノ監督作品。
この監督の映画の映像の質感が、すごい好きだなあ。

怪物が出てくる映画ですが、家族愛のお話（だと私は思っています）。
ダメ父のソンガンホさんがすごーくいい味出しているので、またソンガンホさんがだんだん好きになる気になる好きになる・・・

また、ダメ父の妹役がほんとうにかわいらしくて、なにこの子かわゆすぎる…！って思ったらペ・ドゥナさんで納得しました。かわゆい・・・

■インセプション　★★★★★

インセプション [DVD]

　

この映画もわたしにかかればジョゼフたんをひたすら愛でる映画になります・・。
もっとうつせー！と息巻いておりました。いやーでも、ほんとジョゼフたんはチョッキ似合うなあ。

みおわったあとの達成感と手応えが半端なかった！すっごくおもしろかったです。
やはりボルヘスの伝奇集のアレから着想を得ていたようで、久しぶりに読みたくなりました。

伝奇集 (岩波文庫)

■オーケストラ!　★★★★★

オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

おそロシア〜

だいすき！！！！！さいこう！！！！！！
全体的にコメディとシリアスの配分がほんとに絶妙！ホロっとくるのにニヤリとさせられておなかいっぱい！
すごーくいい映画だったなあ。愛すべき登場人物たちのことを、今でも思い出してにまにましたりします。